「健康経営」という言葉、聞いたことがある、取り組んでいるという方も多いのではないでしょうか。

健康経営とは、従業員が健康であることが、企業の利益につながるという観点から、企業が従業員の健康管理を戦略的に実践することをいいます。国による促進も行われており、経済産業省が「健康経営優良法人認定制度」を２０１７年に開始しています。認定件数も年々大幅に増えており、関心の高さがうかがえます。オカモトヤでは２０２１年から２年連続で認定を受け、上位５００社に与えられるブライト５００（中小企業部門）にも選ばれています。

認定には様々な項目が設けられていますが、ここで注目したい点が２０１９年から認定要件の項目に追加された女性の健康保持・増進に向けた取り組みについてです。近年は女性の社会進出が進み、労働力人口に占める割合は4割を超えています。今後更なるの活躍が期待されている今、女性の健康支援は重要な課題となっているのです。

これまで、月経や妊娠・出産、婦人科系の病気、更年期症状など、様々な女性特有の健康課題がありながらも、男性は触れてはならないものとタブー視され、女性自身も個人の問題であると一人で悩む人も多かったと思います。女性特有の健康課題により、生産性が下がったり、望むキャリアをあきらめたりすることは女性自身にも企業にも損失となります。
先ほどの女性の健康に関する認定要件の項目には下記が挙げられています。

・婦人科検診／健診を受けやすい環境の整備
・従業員や保健師等による女性の健康専門の相談窓口の設置
・女性特有の健康課題に対応可能な体制構築（産業医や婦人科医の配置や外部医師の紹介）
・女性の健康づくりを推進する部署やプロジェクトチームの設置
・妊娠中の従業員に対する業務上の配慮（検診時間の確保、休憩時間の確保、通勤負担の緩和等）の社内規定への明文化
・生理休暇を取得しやすい環境の整備
・女性の健康課題等に関する理解促進のための研修・セミナーの実施

様々な制度に加え、最後に女性の健康課題等に関する理解促進が挙げられています。男性も女性自身もまず知識、対処について知ることが健康課題に取り組む第一歩となるのではないでしょうか。
今回のOffice Trip Women’s Weekのセミナーやワークショップもその一助となるものになっておりますので、ぜひご参加いただければと思います。

女性の健康に限らず、健康経営は、企業側が推進していくだけではなく、従業員自身が自分の健康のために取り組むことが不可欠です。お互いWinWinな関係を目指していきたいですね。