フェムテック市場について
フェムテックとは
「フェムテック(Femtech)」という言葉をご存知でしょうか。フェムテックとはテクノロジーで女性特有の性や健康に関する問題を解決する分野のことを意味しており、「Female(女性)」と「Technology(技術)」を掛け合わせた造語です。世界的にも国内でも近年盛り上がっている分野ですが、昨年12月出版社の宝島社にて10~70代の読者2230名(女性1934名、男性288名、その他8名)にフェムテックの認知度のアンケート調査を行ったところ、フェムテックという言葉を知っている人は8.7%、意味も理解していると答えた人は3.2%という結果となり一般的に浸透していないということが明らかになりました。しかしフェムテックの意味を説明した後のアンケートでは「興味がある」と答えた人は82%以上と関心のある分野であるということが分かります。
フェムテックが現在注目される背景
フェムテックが注目されている背景として、女性の社会進出やSNSが浸透することにより女性の健康に関する悩みや問題などが表面化したことが挙げられます。他にも社会自体がフェムテックに関するテーマがオープンに語られるようになったこと、昭和初期と比較し月経回数が9~10倍に増加したことにより女性ホルモンの分泌に由来する様々な疾患へのリスクが高まっている、というような理由も考えられます。
参考:フェムテック市場どうなる?国内外の最新動向・課題・未来予測2021 | 女性ヘルスケアマーケティングのウーマンズラボ (womanslabo.com)
(出典:woman’s LABO)
参考:女性は一生にわたって女性ホルモンに影響を受ける?! | 女性特有の健康課題 | 働く女性の健康応援サイト (mhlw.go.jp)
(出典:厚生労働省 働く女性の健康応援サイト)
(出典:woman’s LABO)
参考:女性は一生にわたって女性ホルモンに影響を受ける?! | 女性特有の健康課題 | 働く女性の健康応援サイト (mhlw.go.jp)
(出典:厚生労働省 働く女性の健康応援サイト)
フェムテック市場の動向
現在のフェムテック市場は国内では主要ターゲットは若年層で、月経ケア・妊産婦の健康・セクシャルウェルネス・健康全般に集中しており、アイテムとしては非デジタル系が多い傾向にあります。しかし更年期特化のオンラインクリニックや体調管理用のスマートフォンアプリなど幅広い年齢層やデジタル系のコンテンツも増えてきており、経済産業省によれば、2025年には月経分野で2400億円、妊娠・不妊分野で3000~5000億円、更年期分野で1.3兆円の経済効果が試算されています。国内でも2021年より多くの展示会やイベントが開催されており、伊勢丹や銀座三越等の百貨店でもフェムテック専門店のポップストアの誘致やイベントが開催されています。昨年に引き続き今年3月に開催されたフェムテックジャパン2022/フェムケアジャパン2022でも生理用品やスムージー、女性特有の病気予防の展示、フェムケアアイテム、アプリ等多くの展示がされており、少数ではありますが男性の姿も見られました。
まとめ
市場の盛り上がりに対して依然として認知度の低い分野ではありますが女性の活躍において必要な分野であるため、今後のフェムテック市場の拡大に合わせ女性自身やパートナーの身体・健康に対する知識を増やしていくことが必要となりそうです。今回のOffice Trip Women’s Weekではそのような女性の健康に関わるアイテムやセミナーをご用意しています。本イベントを活用しぜひフェムテックの知識を深めていただければと思います。